研修

海外研修・調査

平成30年度介護福祉士海外研修・調査:研修報告

スウェーデンでは日本より介護される側と職員の距離が近い気がした。スキンシップも多く家族のような関係に見えた。また、福祉用具の充実で職員の体の負担が極端に少なく、業務もとてもシンプルで記録の音声化や最新の機器を取り入れるなど柔軟性があり、日本も見習うべきところがあった。
はじめは約2週間も知らない人と過ごすことに多少不安を感じていたが、すぐに打ち解けられ、以前から知っていたかのような関係になり、全国各地に親戚が増えたようなそんな心暖かい人たちと出逢えたことが、私のこれからの人生のなかでも貴重な体験になった。

英語も話せず言葉が通じない国で、1人での現場実習に抱いた不安は、もしかしたら認知症の方の不安な気持ちと似ているかもしれないと思った。スタッフの方が笑顔で優しくゆっくり話してくれ、私の話も理解しようと真剣に向き合ってくれたことでコミュニケーションがとれ、気付くと皆さんと談笑していた。入居者の方も同じく手を握って笑顔でハグして下さった。言葉は通じなくても伝わるものがあると実感した。そして飛行機で10時間離れた国でも同じように一生懸命働いている介護士の皆さんがいることに、勇気をもらい、介護職のやりがいや楽しさを改めて感じた。研修を通して学んだことを活かし介護の質の向上に取り組み、そして介護の魅力を多くの方へ伝えていきたい。介護職を目指す若い世代が増えて欲しいと思う。

朝食時、入居者の方々と、スタッフが同じテーブルを囲んでいる時間があった。食後も笑い声があったり、スタッフも時には、入居者の背中や手を摩りながら談話していた。そこで、一緒に同行してくれていた、スタッフの一言。「みんな私の、セカンドファミリーだから」
ここ最近、忙しいと思いながら、業務を終えることに気持ちが傾き、普段、入居者の方々や上司、仲間ときちんと関われていただろうか。「はっ」と気付かされる一言だった。正直、なかなか言えない言葉であるが、彼女の接し方や声のトーン、行動などをみていて、本心なのだと思った。介護を初めて3年になるといっていた彼女の言葉は、これから忘れることはない。

今まで海外の介護について触れることは少なく、私にとってこの研修は大きな経験となった。日本とスウェーデンでは、文化や価値観などに様々な違いはあるが、福祉やケアに対する考え方に共通したものを私は多く感じた。しかし、それを実現する方法については、自分自身が今まで見たことや考えたこともないようなアイディアが沢山あり、毎日驚きの連続であった。
今後、日本は少子高齢化により、労働人口の減少や認知症を抱える人の増加など大きな問題に直面していく。今回研修で得た学びを一つでも多く、地域や認知症の方へ役立てるような活動をしていきたいと思う。

研修の様子

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講義の様子
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